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 1PPフォロワー。
 戦端を開く先駆けとして、あるいは速攻デッキにおける数の暴力の体現者として、様々なデッキで彼らは使われています。皆さんも一度ならず目にしたことがあるはず。

 しかし、その使われ方が常に正しいとは限りません。
 今回は1PPフォロワーの使い方として、私が疑問に思う点を紹介します。


「Shadowverse Portal」のデッキに感じたこと

 その構築は、公式カード一覧&デッキ構築サイト「Shadowverse Portal」に転がっていました。
 「Shadowverse Portal」について、もはや説明は不要でしょう。上位ランクを目指し、ここでデッキ調整をしてる方も多いと思います。
 ご多分に漏れず、私もポチポチしているのですが……いつでもどこでもデッキを作れるっていうのは大変よくないですね。寝食を忘れるとはこのことか!って感じ。


 で。「Shadowverse Portal」で構築したデッキはSNS上で公開することもできます。
 黎明期ならではのアイディアなんかもあったりして、とても興味深く拝見しているのですが……その中でときどき、いえ、結構な頻度でこういうデッキがあって気になったんです。

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 リストは自作&超テキトーです。この構成でドローサポート5枚は多すぎるだろう、とかツッコミどころは多数ありますが、とりあえず脇に置いてください。

 今回、問題にしたいのはデッキに1PPフォロワーが3枚だけ入ってるってことです。

 個人的には、ごく一部の例外を除き、1PPフォロワー3枚って構築はナシだと思います。
 できるならデッキ制作者を一人ひとりお伺いして、百害あって一利なしだから止めなよって伝えたいくらい。まあ、それはムリなのでブログでお伝えするんですケド。




1PPフォロワーをデッキに3枚入れるリスク

 1PPフォロワーが3枚入っていることのリスクは、大別して2つあります。
 それぞれ、順番に説明していきましょう。


 ticket_title初手で引けないリスク

 最大の問題は引けないってことです。
 シャドウバースのデッキは40枚。その中から3枚のカードを引き当てるのは容易じゃありません。
 ましてや1PPフォロワーは1ターン目にプレイしてこそ強みが発揮されるものであり、どうしたって他のコスト帯と比べてハードルが高くなってしまいます。

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 グラフにすると一目瞭然。
 初手3枚+1ターン目のドローでデッキに3枚のカードを引き込める確率は27.7%しかありません。
 引き直しによって多少は改善されるとはいえ、2/3以上がミス。ゲームの行く末を託すにはあまりに分の悪いギャンブルです。これじゃベットできません。

 1PPフォロワーが増えればいくぶんかマシになります。
 デッキに9枚投入した場合、引き込める確率は65.5%。1ターン目に1PPフォロワーをプレイしたいデッキを使用するなら……言い換えれば1PPフォロワーをデッキの戦略に組み込むなら、この程度の成功率はキープしておくべきじゃないかな?

 9枚=3枚×3種類。リーダー固有のカードに《ゴブリン》を加えれば達成できそうです。ウィッチやドラゴンにはキツい条件ですが、まあ、彼らはそこまで速攻を志向するリーダーじゃありませんしね。


ticket_title初手以外で引いてしまうリスク

 一方でこういった意見も考えられます。
 「いや、1PPフォロワーを1ターン目にプレイすることは別に必須じゃない。たまたま引き込んだ時にプレイすればいいのであって、ゆえにこの枚数なんだ」
 なるほど。この考え方なら1PPフォロワーが3枚しかなく、初手で引ける確率が低かったとしても問題なく運用できるかもしれません。

 しかし、1PPフォロワーをデッキに3枚入れることのリスクは引けないことだけじゃないんです。

 もうひとつのリスク。それは1PPフォロワーを引いちゃうことにあります。
 息詰まる接戦。どちらが先に決定打をトップデッキできるかのドロー勝負。そんなヒリヒリしたシチュエーションで引き込んだカードが矮小な1PPフォロワーであったなら。
 悪夢以外なにものでもありませんが……デッキに投入されている以上、可能性は存在します。

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 デッキに1PPカードが3枚含まれる場合、6ターン目までに引く確率は54.5%に上ります。10ターン目までなら70.3%です。初手では27.7%しか引けないのに!
 3割弱のラッキーのために5割強のアンラッキーを受け入れる。果てしてそれは正しい選択なのでしょうか。個人的にはかなり疑問です。


ticket_title1PPフォロワーを手懐けるには

 それで結局どうすればいいの?ということですが……個人的には二者択一だと思います。
 すなわち。1PPフォロワーは9枚以上入れるか、あるいはゼロかです。

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 換言すれば「1ターン目にカードをプレイできるけど、その後のドローが弱い」「1ターン目はなにもできないけど、その後のドローは強い」のどっちかを選ぶということ。
 両者はトレードオフの関係にあり、基本的にいいとこ取りはできないと思います。1PP100/100みたいなフォロワーが出てくれば話は別ですけど、それはもうゲームじゃないよね。
 
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 デッキに3枚だけ1PPフォロワーを投入したデッキって、要するに二兎を追って失敗したデッキだと思うんです。1ターン目にカードをプレイできる可能性を残しつつ、ドローの強さも保とうとした結果、その両方を失ってしまっています。

 もちろん、例外がないではありません。
 たとえば《アイボリードラゴン》は終盤に引き込んでも別のカードに繋げることができ、無駄カードになりにくい優秀な1PPフォロワーです。こういったカードであれば3枚だけデッキに投入することに整合性を与えられるでしょう。それでも8ターン目に《アイボリードラゴン》を引いてプレイして、追加ドローで《ジルニトラ》を引きちゃって悶絶、みたいな裏目は残るけどね。
 
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 いずれにしろ。特に理由なく1PPフォロワーをデッキに3枚だけ入れるのは危険きわまる行為。
 私としては見直しをオススメしたいところです。
 

おわりに

 以上、1PPフォロワーをデッキに3枚だけ入れちゃダメな理由をお送りしました。

 デッキ構築にはいくつもの落とし穴があります。
 もしあなたが斬新かつ強力なアイディアを生み出してデッキに投入していたとしても、他の部分でミスっていればすべてが帳消しになるかもしれません。
 それはあなたにとって、そしてシャドウバース全体にとって非常にもったいないことです。

 こういったデッキ構築のノウハウが蓄積されることで、すべてのプレイヤーが自分らしいデッキを扱えるようになるとしたら。それはとても素敵なことだと思いませんか?